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フーサン便り

フーサン便り 第156号

NPO法人食品安全ネットワークは創立25周年を迎える

NPO法人 食品安全ネットワーク 理事長 角野 久史
   (株式会社角野品質管理研究所 代表取締役)

 NPO法人食品安全ネットワークは今年創立25周年を迎えます。1997年7月10日に70数名の参加で創立総会をおこないました。

 時代背景は1995年に食品衛生法改正で「総合衛生管理製造過程」(日本型HACCP)が施行されました。それを機会に食品に係る研究機関や業界団体等がHACCP研究会を設立して活動をはじめました。ところが、現在どのくらいの研究会が活動しているのでしょうか。

 食品安全ネットワークは25年もの間活動し、事業を続けてきました。

 25年の活動の中で最も中心の事業は、食品衛生7Sの創設と普及です。もともと、工業分野で日本特有の品質管理手法として5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)がありました。

 5Sの目的はムダをなくす効率です。食品製造はもちろん5Sでの効率は必要です。しかし、食品は食べて健康を害する食中毒が起こることのないように、安全なモノを造ることが求められます。そこで、2004年に食品製造分野に対して「整理・整頓・清掃(洗浄・殺菌を含む)・清潔・躾」と定義して、食品衛生新5Sを提唱しました。しかし、洗浄・殺菌は安全な食品を製造するにはきわめて大事な項目であることを認識して、2006年に食品衛生7S(整理・整頓・清掃・洗浄・殺菌・躾・清潔)を確立しました。そして、新5Sでは、(清潔・躾)を食品衛生7Sでは(躾・清潔)として、食品製造では目的を清潔であることを明確にしました。

 食品衛生7S実践事例発表会を2008年に第1回を開催、今年で第15回目を迎えます。この間に、延べ90社の発表があり食品衛生7Sの広がりと、実践効果が広がっています。

 食品衛生7S実践事例発表会をおこなった後、それぞれの食品企業の成果は、日科技連出版社及び鶏卵肉情報センターより「食品衛生7S活用事例集」として出版しました。

 米虫塾(食品の安全・安心講座)は2003年「ISO22000研究会」としてはじまり、時の食品に関する法律や話題等を外部講師招いて行っています。なんと、111回を迎え、まだまだ続きます。

 また、工場見学会を57回行い、延べ見学企業が83社になっています。

 海外研修も18回行い、14カ国、見学企業は約90社になります。

 セミナーも「食品衛生7S基礎講座」「HACCPセミナー」等数多く行っていました。

昨年「HACCP制度化」が本格的に施行されました。しかし、コロナ過にあって、保健所行政が多忙の中、充分な広報や指導ができずにいて広がっていません。

 しかし、コロナが落ち着いきたら、HACCP制度化は動いてきます。そこで、HACCPの土台である、食品衛生7Sの普及と浸透がますます求められます。

 食品安全ネットワークとしては如何に多くの食品企業、特に中小企業やホテル、飲食店等にHACCP構築を援助できるのかが求められます。

 さて、食品安全ネットワークとしてはさらに、次の25年後をみすえたとき、どう活動を広げていくかが大きな課題であります。

 まずは、人財の育成です。やや上の年配層の人財は充実しています。今後の食品安全ネットワークの持続・発展を考えると20歳代や30歳代の参加者が増えることが必要です。食品安全ネットワークの会員企業を増やすことはもちろんです。食品衛生7SやHACCP等を実践している企業や団体からの個人会員を増やすのも大切です。とくに、若手の製造現場の担当者や品質管理担当者が今後加入することを期待します。

 終わりになりましたが、2022年が皆様にとって素晴らしい年になることをお祈り申しあげます。

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